【解説】キャンプや車中泊でポータブル電源と扇風機は何時間使える?

「キャンプや車中泊で、ポータブル電源と扇風機が使えるか知りたい…」

夏場や暑い日に手軽に涼んで、快適にアウトドアを楽しみたいですよね。

そんな方に朗報です!!

「使用できる理由」や「扇風機を使った効率良い涼み方」について、ポータブル電源サイトを運営している筆者が分かりやすく解説します。

それでは目次から詳しく解説します。

【結論】ポータブル電源を使えばキャンプや車中泊でも扇風機は使用可能

結論：キャンプや車中泊でもポータブル電源で扇風機は使えます

一般的な扇風機の消費電力は、大きくても50W。

つまりポータブル電源の定格出力が50W以上あれば使用可能というわけです。

また市場に出回っているポータブル電源は、定格出力50Wを上回る製品がほとんどです。

使用場面に応じた適切な容量のポータブル電源を選ぶことで、荷物をコンパクトかつ軽量に抑えつつ、扇風機を使用することができます。

ポータブル電源で扇風機を使う必要性：３つの具体例

ここではポータブル電源で扇風機を使う必要性を3つの具体例と共に紹介していきます。

以下の場面ではポータブル電源と扇風機がとても活躍します。

アウトドア（キャンプや車中泊）

夏場で、キャンプや車中泊などのアウトドアでは扇風機は欠かせません。

車中泊で寝る時に冷房を付けっぱなしにすると、電気の消費がとても大きくなります。

またキャンプのテント内では、クーラーの冷房が使えないケースが考えられます。

一方、DC電源やUSB端子でも使える「車載用の小型扇風機」を利用することで、コスパ良く涼むことが可能です。

被災時（停電時）

停電時でもポータブル電源と扇風機があれば涼むことが可能。

地震や台風などの自然災害で電気が止まった時、エアコンが使えない状況が考えられます。

エアコンは消費電力が高く、容量の小さいポータブル電源では使えないです。

しかし扇風機はエアコンより消費電力が小さいため、ある程度の容量があれば停電でも利用可能です。

節電

ポータブル電源を使って扇風機を利用すると、節電にもなります。

夜間電力や太陽光で発電した電気をポータブル電源に貯めておくことで、日中の電気より安く電気が使えます。

また扇風機は消費電力が小さい分、長い時間使用することが可能です。

ポータブル電源と扇風機の相乗効果で、より節電効果が期待できます。

キャンプや車中泊でもポータブル電源と使える3種類の扇風機

ここではキャンプや車中泊でも使用可能な、3種類の扇風機について紹介します。

各スペックについてまとめたものが以下の表です。

項目	ACモーター扇風機	DCモーター扇風機	USB扇風機
特徴	交流電源でそのまま運転	直流に変換して運転	USB電源で運転
メリット	価格相場が安い	運転音が静か、消費電力が小さい	USBに挿し込めば、どこでも使える
デメリット	運転音、消費電力が大きい	価格相場が高い	風量が弱い
風量	「弱」「中」「強」の3段階	細かく調整可能	弱い
運転音	大きい	小さい	大きい
消費電力	大きい（20~50W）	小さい（10~20W）	小さい（5~10W）
価格相場	2,000円～3,000円（比較的安価）	10,000円以上（高価）	2,000円~4,000円（比較的安価）

各項目でメリットやデメリットを詳しく解説します。

ACモーター扇風機

ポータブル電源で「ACモーター扇風機」を利用することができます。

「ACモーター扇風機」は一般家庭でよく使われるタイプで、風量を「弱」「中」「強」の3段階で調整可能。

価格も2,000～7,000円と非常にお手頃です。

一方で消費電力が多く、運転音も大きいといったデメリットがあります。

DCモーター扇風機

「DCモーター扇風機」はポータブル電源でも使える、直流タイプの扇風機です。

メリットは風量が細かく調整することができ、ACモーター扇風機の「弱」より弱い風を送ることもできます。

また消費電力が小さく運転音も静かなため、長く快適に使うことが可能です。

デメリットとして購入価格が高く、相場は1万円以上になります。

USB扇風機

「USB扇風機」は名前の通り、USBポートに挿し込んで使える扇風機です。

モバイルバッテリーやPCに接続して利用できるため、使う場所を選ばない利点があります。

またコンパクトで軽量なため、持ち運びしやすいのも魅力的です。

しかし消費電力がとても小さく風量が弱いため、局所しか冷やせない点に注意しましょう。

【目安】扇風機を6時間使うのにポータブル電源の容量は375Wh以上必要

ここでは、ポータブル電源を使用して扇風機をどれくらい利用できるか解説していきます。

キャンプや車中泊で扇風機を使って涼もうとすると、「扇風機は何時間使えるんだろう？」と気になりますよね。

目安として「扇風機を6時間使う」と仮定すると、ポータブル電源の容量は「375Wh以上必要」という結果になります。

（以下の条件から計算しました）

ただしここでは、条件をACモーター扇風機の「強」設定にしています。

設定を「中」や「弱」に変更したり、DCモーター扇風機やUSB扇風機を使用することで、より長い時間の使用が期待できます。

【知って得する】ポータブル電源と扇風機で効率よく体を冷やす方法：2選

ここでは、ポータブル電源と扇風機で効率よく体を冷やす方法を紹介します。

キャンプや車中泊で知っておくと非常に役に立つため、ぜひ参考にしてみてください。

扇風機の設置位置：屋外の空気と入れ替えやすい場所

扇風機の設置場所を工夫すると、効率良く涼めます。

例えば扇風機を窓に向けて設置することで、熱を外に排出できます。

車内であればドアや窓を開けて、外の涼しい空気を扇風機で車内に取り込むようにすると良いでしょう。

またテントの中で複数人泊まる時は、扇風機を首振りにして、全体に風を行き渡るようにすると効果的です。

扇風機の風向き：室内全体に風を送れる向き

扇風機は直接体に当てるのではなく、壁や天井に向けて風を送るようにしましょう。

理由は壁や天井に当たった風が跳ね返り、全体に涼風が行き渡るからです。

また冷たい風を直接体に当てないため、体が冷えすぎて体調を崩すことを防げます。

それでも暑い場合は、扇風機と併せて保冷剤や氷枕を使うのも一つの手です。

ポータブル電源や扇風機に関するQ&A3選

ここではポータブル電源や扇風機に関して、よくある質問3つを厳選しました。

ポータブル電源や扇風機を使う際に気になる疑問について答えていきます。

ポータブル電源で扇風機は使える?

ポータブル電源を使えば扇風機は使用可能です。

条件として定格出力が50W以上のポータブル電源が必要になります。

定格出力はポータブル電源の取扱説明書や製品に記載してあるため、50W以上であれば安心して扇風機を利用できます。

ポータブル電源でエアコンは使える?

定格出力、容量が大きいポータブル電源であれば使えます。

一般的な家庭用エアコンの消費電力は500W、起動時にかかる電力は1500Wになります。

この条件を満たすポータブル電源なら使うことができます。

ただしポータブル電源の容量が大きくなるにつれて、サイズと重量も大きくなるため屋外利用には向かないでしょう。

また比較的に消費電力の小さい「ポータブルクーラー」や「冷風扇」を使えば、小容量で軽量なポータブル電源と組み合わせて屋外利用が可能です。

ポータブル電源で扇風機は何時間使える?

400Whのポータブル電源を使うと、扇風機を6時間以上使えます。

より長い時間使う方法として、扇風機の設定を「強」から「弱」、「中」に調整する方法があります。

またACモーター扇風機に変えて、消費電力が少ないDCモーター扇風機やUSB扇風機を利用しても、使用時間を延ばせます。

まとめ：ポータブル電源と扇風機で、キャンプや車中泊を楽しもう!!

今回はポータブル電源で扇風機が使用できるかについて解説しました。

以下の内容がまとめです。

扇風機は消費電力が小さく、コンパクトで軽量な製品も多いため、ポータブル電源と相性が良いです。

夏場や暑い季節に、屋外や室内で手軽に涼みたいと感じることが多いのではないでしょうか？

そんな時は今回紹介した「ポータブル電源」＋「扇風機」の組み合わせを試してみましょう!!