ポータブル電源とソーラーパネルで元を取れるか？→現実的には厳しい

「最近、電気代が高いから節電したい」と考えている人いませんか？

（実際、2024年の5月で平均電気料金が32円/kWhと、少し割高です）

その中で「ソーラーパネルとポータブル電源を使えば、節電できて元が取れるかも」と思う方もいるかもしれません。

結論：ソーラーパネルとポータブル電源で元を取るのは難しいです。

「元を取るのが難しい理由」や「実際に節電できる額」などを、ポータブル電源のサイトを運営している筆者が分かりやすく説明します。

詳しい解説は目次からご覧ください。

【結論】ソーラーパネルとポータブル電源で元を取るのは難しい

　結論、ソーラーパネルとポータブル電源で元を取るのは難しいです。

　理由として以下の4つの要因が存在します。

今後電気代が上昇したり、充電効率の良いポータブル電源を利用したりすることで、節電できる額が増える可能性もあります。

それでも節電できる金額が購入価格を上回るのは難しいため、元は取りにくいでしょう。

ソーラーパネルとポータブル電源で元を取れるか検証：2パターン

ここでは、ポータブル電源とソーラーパネルで元を取れるかについて検証していきます。

使うときの前提条件は、以下の通りです。

寿命やロスを無視すると、最短10年で元を取れる計算

ポータブル電源とソーラーパネルの組み合わせで元を取るには、最短約10年かかります。

以下の表がソーラーパネルの代数ごとに、元を取るまでの期間を表したものです。

ソーラーパネル台数	コスト(万円)	節電可能な額(円)			元を取るまでの期間(年)
		1日あたり	1ヶ月当たり	1年当たり
1	17.5	16	480	5,840	30
2	21	32	960	11,680	18
3	24.5	48	1,440	17,520	14
4	28	64	1,920	23,360	12
5	31.5	80	2,400	29,200	11
6	35	96	2,880	35,040	10

しかし実際には寿命や電力ロスを考えないといけないため、より詳しく見ていきます。

しかし実際10万円までしか節電できず、元は取れない

寿命やロスを無視したシミュレーションでは、最短10年で元を取れると説明しました。

しかし実際には寿命や電力ロスが存在するため、購入価格を上回る節電はできず、元は取れないでしょう。

つまり1,000Whのポータブル電源で、新品から寿命が来るまで節電できる額は10.24万円が限界。

ポータブル電源の購入額が14万円であるため、実際に元を取るのは難しいのです。

ポータブル電源とソーラーパネルの効率のいい使い方：4選

ポータブル電源とソーラーパネルを効率良く使うことで、少しでも多く節電できます。

ここでは、太陽光発電の効率を上げる方法とポータブル電源の充電効率を上げる方法を4つ紹介します。

コスパの良いポータブル電源を利用

コスパの良いポータブル電源を利用するのがオススメ。

具体的には寿命が長く、安定して家電に電力を供給できる製品が良いでしょう。

また使用時の電力ロスが少ないポータブル電源を選ぶと、無駄なく電気を使用できます。

短いスパンで見ると微々たる金額ですが、長期で見ると大きな節電額になります。

ソーラーパネルの表面を清掃

定期的にソーラーパネルの表面を清掃することで、発電効率を上げられます。

太陽光発電の原理はソーラーパネルに太陽光を当てることで、パネル内部で反応が起きて発電します。

そのためソーラーパネルの上にゴミや汚れがあると、太陽光が当たる量が少なくなります。

2週間や1ヶ月に1回程度柔らかい布で乾拭きすることで、効率よく太陽光発電できます。

ソーラーパネルは太陽光に直接当てる

太陽光発電する際に、直接ソーラーパネルに光を当てるのがベスト。

日陰や天気が悪い時に使うと、発電効率が落ちてしまうのです。

なるべく天気のいい晴れた日に発電することをオススメします。

電気代が高い地域、日照時間が長い場所で使用

ソーラーパネルやポータブル電源の使い方を変更しなくても、使用環境を変えることでも大きく節電できます。

例えば電気代が高い場所でポータブル電源を使うと、他の地域より電力単価が高いため、節電額が大きくなります。

また日照時間が長い場所で使うことで、1日で発電できる電力量が大きくなるため、無料の電気がたくさん使えます。

オススメは深夜電力や、日中に太陽光発電した電気を、ポータブル電源で貯めたり家電に使ったりすることです。

【オススメ】普段使いで電気代を節約できる「ポータブル電源+ソーラーパネル」2選

ここでは「ポータブル電源」と「ソーラーパネル」のオススメセットを2つ紹介します。

普段使いの節電対策として便利な物を厳選しました!

100%充電するまでの速度がとにかく速い!!

また、合計出力1,000Wまで安定して電力を出力し、寿命が長い点も大きな特徴です。

シガーソケットやACアダプターなど便利な付属品付きです。

ソーラーパネルの台数は、1枚セットと2枚セットの好きな方を選べます。

より節電したい方は、ソーラーパネルを追加して発電量を大きくするのがオススメです!!

ポータブル電源やソーラーパネルに関する質問3選

ここでは、ポータブル電源で元を取ることに関した3つの質問に回答します。

電気代にお困りの方、良い節電方法を探している方は参考にどうぞ!!

ポータブル電源は何年で元が取れますか?

ポータブル電源で元を取るのは厳しいでしょう。

ソーラーパネル台数を増やして節電できる額が大きくし、元を取る考えもあります。

しかしその前にポータブル電源の寿命が来てしまい、現実的に元を取るのは難しいでしょう。

(こちらをチェック→ソーラーパネルとポータブル電源で元を取れるか検証：2パターン)

ポータブル電源にソーラーパネルを繋ぎっぱなしにするとどうなる?

ソーラーパネルを繋ぎっぱなしにするとポータブル電源の寿命が縮みます。

ポータブル電源がフル充電状態でソーラーパネルを繋ぎっぱなしにすると、過充電になります。

過充電になるとポータブル電源が充電できる容量が小さくなり、寿命が縮む原因になるのです。

ポータブル電源にソーラーパネルは必要ですか?

結論：ソーラーパネルは必ずしも必要ではありません。　

ただしポータブル電源で節電を考えている方は、ソーラーパネルがあると良いでしょう。

理由としてソーラーパネルと組み合わせることで、太陽光発電で無料の電気が手に入るため節電しやすくなるからです。

まとめ：ソーラーパネルとポータブル電源で元は取りにくい

今回は「ポータブル電源とソーラーパネルで元を取れるのか」について解説しました。

ポータブル電源とソーラーパネルは元を取るのが難しい反面、災害時やアウトドア、節電対策には非常に役に立つ電化製品です。

電気代が高騰する中で、少しでも生活を楽にする道具の一つに「ポータブル電源とソーラーパネル」を使ってみましょう‼️