「ポータブル電源で家電を使おうとしたけど、ポータブル電源の電源が落ちてしまい家電が使えない…」
「ポータブル電源で長時間、安心して家電を使用したい!!」
このような悩みについて、ポータブル電源サイトを運営している筆者が分かりやすく説明します。
最もよくある原因:家電の「消費電力」がポータブルの「定格出力」を超えているから
本記事では、他にも考えられる理由や、家電を使えるようにする工夫を紹介していますのでぜひご覧ください。
- ポータブル電源で家電が使えない要因:4選
- ポータブル電源で家電を使えるようにする工夫
- 500W出力のポータブル電源で使える家電と使えない家電
- ポータブル電源が使える家電のメリット3選と注意点2つ
- ポータブル電源が使える家電の使用時間
それでは、目次からどうぞ!!
【よくある原因】ポータブル電源で家電が使えない理由:家電の消費電力がポータブル電源の定格出力を超える
ポータブル電源で家電が使えない代表的な原因として、家電の消費電力がポータブル電源の定格出力を超えていることです。
- 「消費電力」:家電を稼働させるために必要な電力
- 「定格出力」:ポータブル電源が通常で出せる最大の電力
そのため家電の消費電力がポータブル電源の定格出力を超えると、家電が使えないのです。
各家電、ポータブルには製品に規格が示されていたり、取扱説明書に記載されていたりします。
使用前は家電の消費電力とポータブル電源の定格出力を確認しましょう。
他にも考えられるポータブル電源で家電が使えない3つの原因
ここでは、ポータブル電源で家電が使えないときに他にも考えられる原因3選について紹介します。
家電を使用できない原因として、いずれかに該当することが多いため是非参考にしてみてください。
家電の電圧が100Vを超える
家電の電圧が「100V以外」だと使えないこともあります。
例えば使用電圧が200Vの家電は、ポータブル電源の100Vコンセントに挿し込んでも利用できません。
ポータブル電源と家電の電圧を確かめてから使用しましょう。
起動電力がポータブル電源の最大出力より高い
家電の起動電力がポータブル電源の最大出力より高いと使えないことも。
- 「起動電力」:家電の使い始めに利用する電力。通常運転より大きな電力を要することも
この場合、消費電力が定格出力を超えなくても、家電が使えないので注意しましょう。
周波数が違うものは使えない
古い家電だと、50Hzと60Hzの片方しか使えないものがあります。
つまり家電とポータブル電源のコンセントの周波数が対応していないことで、家電が利用できない場合があるのです。
最近のリチウムイオン電池製ポータブル電源は、両方の周波数に対応していることが多いため、あまり気にする必要はありません。
一方で家電によっては「片方の周波数しか使用できない」、「性能が変わってしまう」規格のものがあるため注意しましょう。
【工夫】ポータブル電源で使えない家電でも、使用電力を抑えれば使える!?
家電の最大の消費電力がポータブルの定格出力より上回る場合でも、家電の使用電力を抑えることで使うことができます。
家電が使えなくなる要因として、ポータブル電源の定格出力を超える電力を使用する点が挙げられます
つまり家電を使う際の使用電力を、ポータブル電源の定格出力より小さくすることで家電を利用できるのです。
例えば電気毛布の設定を「強」から「弱」にしたり、冷蔵庫の電力を弱めに設定したりすることで、使用電力が小さくなります。
家電を使用する際、ポータブル電源に表示される電力を、定格出力より上回らないように調整してみてください。
【例】500W出力のポータブル電源で使える家電12選、使えない家電4選
ここでは、定格出力500Wのポータブル電源で使える家電12種類と、使えない家電4種類について厳選しました。
ちなみに使用するポータブル電源として、次の製品を例とします。
- 定格出力500W。最大6台の機器に同時給電が可能
- キャンプ、災害時に2~3日使用できる大容量ポータブル電源
- スマートフォンを約40回フル充電が可能
- 「コンセント」、「シガーソケット」、「ソーラーパネル」の3つから充電方法を選べる
- 高い安全性を実現、安心の3年保証!
以下の表がまとめたものです。
家電の種類 | 使用時間(h) | 目安の消費電力(W) | 備考 |
---|---|---|---|
ポータブル電源で使える家電 | |||
スマホの充電 | 53~55 | 15 | |
ノートパソコン | 8~9 | 90 | |
ゲーム機 | 3.2 | 250 | |
照明 | 40 | 20 | |
液晶テレビ | 5~6 | 150 | |
電気ケトル | 1.5~2 | 450 | 起動電力:900W |
家庭用冷蔵庫 | 2.5~3 | 300 | 起動電力:1,200W |
扇風機 | 20~25 | 35 | 起動電力:50W |
電気毛布 | 8~9 | 90 | |
こたつ | 2.5~3 | 300 | |
ホットカーペット | 1.6 | 500 | |
小型クーラー | 3.2 | 250 | |
ポータブル電源で使えない家電 | |||
ストーブ/ヒーター | 0.8~1 | 900 | |
エアコン | 2 | 400 | 起動電力:1,500W |
ドライヤー | 0.6~0.7 | 1,200 | 起動電力:1,500W |
電子レンジ | 0.6~0.7 | 1,300 | 起動電力:1,500W |
ストーブやドライヤー、エアコン、電子レンジを除いて大体の家電に使用できます。
ポータブル電源で使える家電のメリット3つ、ポータブル電源を使用する時の注意点2つ
ポータブル電源が使える家電にはメリットが3つあります。
またポータブル電源を使用する時に注意すべき点があるため、合わせて紹介します。
メリット1:災害時の備え
ポータブル電源が使える家電は、災害時の備えとして役に立ちます。
理由として、非常時で電気が供給されないときでも、ポータブル電源につなぎ家電が使用できるからです。
例えば、スマホを充電したりLEDライトの使用に充てることができます。
これはポータブル電源が使える家電にしかないメリットの1つです。
メリット2:アウトドア・移動の快適さ
アウトドアや乗り物の移動中でも、ポータブル電源と家電が力を発揮します。
「暑い夏でも、屋外で冷蔵庫を使用して冷たい飲み物が飲みたい」
「寒い冬に、車やテントで温まりながら寝るため、電気毛布を使いたい」
ポータブル電源が使える家電であれば、これらを実現できます。
メリット3:節電対策
電気代を節約するための方法としても、ポータブル電源が使える家電は役立ちます。
夜間電力やソーラーパネルの太陽光発電した電気を貯めておくことで、日中の電力単価より安くなります。
注意点1:家電の連続使用の時間
長い時間続けて使っていることで、ポータブル電源が加熱して寿命が短くなります。
小難しい話をすると、中のリチウムイオン電池の化学反応が進み、バッテリーが小さくなるからです。
ポータブル電源を長時間使うときは、高温多湿を避け、たまに休ませると覚えておけば大丈夫です!!
注意点2:安全対策と保証
安全対策と保証がしっかりしたポータブル電源を選ぶと良いです。
保証期間が長く、アフターサービスが充実したメーカーの製品を選びましょう。
ポータブル電源で家電を何時間使える?→「使用時間(h)」=「容量(Wh)」×0.8÷「使用電力(W)」で計算可能
家電をポータブル電源で使用するとき、何時間使えるか気になる方が多いと思います。
そこで簡単な計算方法を以下の式で紹介します。
「使用時間(h)」=「バッテリー容量(Wh)×0.8÷家電の消費電力(W)」
ポータブルで使える家電、使えない家電に関するQ&A3選
ここではポータブルで使える家電、使えない家電に関して、よくある質問3つに解答します。
「あの気になる家電がポータブル電源で使えるか?」、「この性能のポータブル電源はどんな家電に使えるか」について答えていきます!!
ポータブル電源で冷蔵庫は使えますか?
定格出力300W以上、瞬間最大出力1,200W以上のポータブル電源であれば使用可能です。
一般的な家庭用冷蔵庫は以下の通りです。
- 消費電力:300W
- 起動電力:1,200W
よって、これ以上の電力が出せるポータブル電源であれば冷蔵庫が使用できます。
製品例にはJackry708があります。
- 定格出力500W。最大6台の機器に同時給電が可能
- キャンプ、災害時に2~3日使用できる大容量ポータブル電源
- スマートフォンを約40回フル充電が可能
- 「コンセント」、「シガーソケット」、「ソーラーパネル」の3つから充電方法を選べる
- 高い安全性を実現、安心の3年保証!
ポータブル電源でケトルは使えますか?
定格出力450W以上、瞬間最大出力900W以上のポータブル電源であれば使用可能です。
一般的な電気ケトルは以下の通りです。
- 消費電力:450W
- 起動電力:900W
これ以上の電力を出せるポータブル電源であれば使えるというわけです。
製品例にはJackry1000があります。
・便利な付属品付き(出力100Wのソーラーパネル1枚。ACアダプター。トランスジャック。シガーソケット。収納ポーチ)
・様々な充電方法に対応
- ACコンセント:約7.5時間
- シガーソケット:約14時間
- ソーラーパネル(出力100W):2枚で約10時間。1枚で約17時間
ポータブル電源500Wで何ができるの?
定格出力が500Wのポータブル電源であれば大抵の家電は使用できます。
(詳しくはこちらから)
ちなみにストーブやドライヤー、電子レンジは消費電力が定格出力を超えるため使えません。)
まとめ:ポータブル電源を使えない家電でも、工夫次第で使えるようになる!!
今回はポータブル電源で家電が使えない要因、使えるようにする工夫について紹介しました。
以下の内容がまとめです。
- ポータブル電源で家電が使えない要因:4選
- ポータブル電源で家電を使えるようにする工夫
- 500W出力のポータブル電源で使える家電と使えない家電
- ポータブル電源が使える家電のメリット3選と注意点2つ
- ポータブル電源が使える家電の使用時間
ポータブル電源で使える家電は、使用場所を選ばない長所があります。
製品の規格が理由で家電が使えない悩みも、消費電力の調整や50Hz/60Hz両対応のポータブル電源を利用することで、解決するケースがあります。
屋外や普段使いでポータブル電源と家電を快適に使うために、ぜひ今回紹介した内容を参考にしてみてください。